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月額1,000円からの物流DX!デジタコデータを自動解析してくれる「テレマコーチング」がすごい!

テレマコーチングアイキャッチ

目次


株式会社松元サービス
代表取締役
松元 信昭氏

株式会社 松元サービス
東大阪営業所 所長
福原 武秀氏

SOMPOリスクマネジメント株式会社
モビリティコンサルティング部
モビリティソリューショングループ
上級コンサルタント
石井 正樹氏
株式会社 松元サービス
大阪府門真市に本社をもつ。精密機械輸送・医療機器輸送・吹奏楽器輸送・美術品輸送を主に取り扱う。
「私たちは物流業の社会貢献に誇りを持ち、サービスを提供し続け
「ありがとう」と言われる企業を目指します」を経営理念とし、
お客様の立場に立った物流提案と物流品質の向上に取り組む。
SOMPOリスクマネジメント株式会社
SOMPOホールディングスにおいて、リスクマネジメント事業を担う。
このたび、トランストロン社「ITP-WEBv3」システムを通じて、
「運転データ分析」とそれに基づく独自の「安全運転支援コンテンツ」を提供する
「テレマコーチング」サービスの提供を開始。
この記事で紹介している「テレマコーチング」の詳しい機能や使い方について
こちらの動画で詳しくご紹介しています!
是非併せてご視聴ください!

デジタコの導入は15年以上前から

聞き手:まず、御社の概要からお聞かせください。

松元社長:私は元々整備士をしていたのですが、平成8年9月に脱サラして当社を始めたんです。まったく運送業の経験がなかったので、一から営業して現在の形を作り上げました。

聞き手:現在はどのような事業が中心なのでしょうか?

松元社長:門真にある本社と倉庫、東大阪の営業所の3カ所体制で、精密機械・医療機器・吹奏楽器・美術品をメインに取り扱っています。

聞き手:運送にかなり気を遣う商品を取り扱われていますね。安全にものを運ぶために、これまで具体的にどういったところを気を付けてこられましたか。

松元社長:運行管理ですかね。例えば、当社では、ほとんどどこの業者も導入していない平成19年から、すでにデジタコを導入しているんですよ。

聞き手:それはやはり、繊細なものを取り扱うからですか?

松元社長:その通りです。急ハンドルや急ブレーキなどの記録が残るので、輸送品質を向上させる上で役に立つだろうと。

聞き手:なるほど。

松元社長:ただ、それだけだと実は不十分で、リアルタイムでアラートが上がるような仕組みや、アラートが上がった時に前後関係を確認するためのドラレコ動画などと連動させた方が、より教育効果が高い。GPSが付いているので、どこでアラートが上がったかも確認ができる。

聞き手:はい。

松元社長:そんなわけで、クラウド型のドラレコ連動デジタコに入れ替えました。

聞き手:新しいデジタコの導入で、どのような変化がありましたか?

松元社長:最初、配車係がものすごく喜んだんですよ。誰がどこを走っているかリアルタイムでわかるので、お客さまから連絡があっても「今ここを走っていますから、15分後にはちゃんとつきます」という形で、すぐに答えられるんですけども。

聞き手:けども、と言いますと…?

松元社長:先ほど言った通り、急加速、急ハンドル、車線逸脱、車間距離の異常などが発生したら、管理者のパソコンにアラートが上がるんです。

聞き手:便利じゃないですか。

松元社長:便利なんですが、当社は基準を厳しくしているので、ちょっとしたことですぐアラートが上がるんです。前の車にちょっと近くなったら鳴る、追い越しするのにアクセルと強く踏むと鳴る、ウインカーを出すタイミングが少し遅くなったら鳴る。当社には48台トラックがあるので、1台で2回イベントがあれば一日100回ですよ。

聞き手:さすがにそれは少し多いですね。

松元社長:何が問題なのかというと、その100回のアラートの中で本当に重大なイベントがどれかわからないことなんですね。

聞き手:なるほど。

松元社長:そこで、SOMPOリスクマネジメントさんで「テレマコーチング」というサービスが始まると案内があった。これは要するに、ソフトウェアがデジタコのデータを解析して、100回のアラートのうち、どれが重要なものかを自動的に判別して、管理者とドライバーに教えてくれるサービスだというんですね。導入したらその課題が解決できるのでは、という提案を受けて、じゃあまずトライアルから始めてみようかと。


テレマコーチング概念図
富士通デジタコのデータを分析して、運行管理者とドライバーに分析内容が届く。

100件のイベントからデータを探さなくてよくなった

聞き手:トライアルで導入してみて、どのような感触だったのでしょうか?

松元社長: 実際に使っている福原に聞きますとね、「安全運転指導の準備の手間が大きく効率化出来た」と言ってます。福原も繁忙の際はトラックに乗りますし、日々の点呼、運行管理、問合せや営業に関する荷主様対応等、多くの業務を行っています。

テレマコーチングで実際に自動生成される「ヒヤリハットレポート」。
急ブレーキや急ハンドルなど、どのような種類のヒヤリハットだったのか、
その前後の状況を確認するためのドラレコ動画、発生地点、関連する「安全運転まめ知識」が
コンパクトにまとめられている。
「ヒヤリハットレポート」では黄色信号の心構えを
アドバイスしているが、
実際のドラレコ動画でも、
黄色信号で起きたヒヤリハットであることが分かる。

どの会社の管理者さんも似た感じだと思いますが、そうした中で、安全運転指導の準備を行うのは非常に大変です。 そんな管理者にとって、このシステムが膨大なアラートの中から「これ」という重要なものを選び出してくれて、しかも分析やコンテンツ化してくれるのは本当にありがたい。

松元社長:それだけではなくて、乗務員毎の運転特性が分かって、ワンポイントアドバイス的な指導も行ってくれるので、非常に頭に入りやすいと思います。ですので、準備の手間が大きく効率化出来ただけではなく、非常に質も高まったと思いますよ。

福原所長:本当にそうですね。私から社長にも、トライアルだけではなく、本導入を検討して欲しい、とお願いしました。

聞き手:相当気に入られたんですね。

福原所長:このサービスの良い所は、指導に必要な情報がコンパクトになっているので、ドライバーに伝えるのに使いやすい。ドラレコの静止画と動画で、その日のヒヤリハット運転等を把握して、運行データが見える化出来ているので、何故そういうヒヤリハットが起こったのかどうかも、把握しやすい。

乗務員毎に、ヒヤリハットに行きつくまでの運転は本当に千差万別です。また、システムも社長が言ったようにワンポイントアドバイスをくれるので非常に助かってます。管理者が複数人居ても、このシステムだと、管理者毎に指導の質の違いが発生することも無いですよね。

松元社長:別にこのシステムでドライバーを監視しようと思っているわけではなくて、ドライバーの安全を守りたいという思いで導入したんですね。実は、トライアルの時点では基準違反があったときにしかデータが来なかったんですよ。悪いとことばかりを捉えて注意すると、ドライバーも嫌気がさしますよね。そこでSOMPOリスクマネジメントの石井さんにお願いしたのが、BadがあるならGoodも取れるようにしてほしいと。

聞き手:素晴らしいですね。

松元社長:それが実際の稼働時には実現できるということを聞いたので、2月から本格的に導入を始めることにしたんです。

福原所長:Goodのメール、たとえば先週に比べて加速が緩やかな傾向ですとか、ブレーキがいいタイミングでできでますよっていう情報が流れてくる。ドライバーも、この前より良くなったと褒められれば、当然それを維持しようとする。安全運転の意識に関しては、いい流れになってきている傾向が見られます。

聞き手:悪いところをなおす効果に合わせて、よいところを伸ばす効果も見えてきたということですね。

安全運転傾向レポートでは実際のデータに基づいてドライバーの良かった点を指摘し、安全運転の意識付けを行う。

システム導入によりBadではなくGoodを伸ばす

石井さん:松元サービスさんのケースでは、ドライバーのレベルが非常に高くて、急ブレーキ急ハンドルがとても少ないんです。悪いところがない、じゃあ何も出さなくていいのかというと、サービスの提供側として問題があります。

松元社長:石井さんからすれば、安全を守るためのシステムに「Good」をつけるという概念がなかったのではないかと思うんです。

聞き手:どうしても悪い方を探すのに目が行きがちになりますね。

石井さん:Goodの内容をもっと精査できるように、急ブレーキ急ハンドルの部分だけではなくて、多くの部分でGoodを報告できるように準備している最中です。Good部分は見えないところにもたくさんあると思うので、そこをさらに追求していくのが我々の使命だと感じているし、サービスを継続する上では欠かせないと思っています。

松元社長:うちのドライバーは優秀やねんから、褒めてやらなあかんと。

石井さん:ぶっちゃけた話、システムを使ってBadの情報を取る方が簡単なんです。Goodは企業それぞれの基準があって、どこからがGoodかというのを読み取るのが少し難しい。現状では難しいかもしれませんが、データ収集すれば可能かと思うので、今後もっとよくなるように改善にチャレンジしていきたいですね。

データ活用以外で副次的効果も出ている

福原所長:テレマコーチングを試験的に去年から導入して、イベントが発生したときにメールがくるのをドライバーが気にしたからなのか、1月は燃費が改善したんですよ。

聞き手:どういうことでしょうか?

福原所長:今年の1月って結構寒かったじゃないですか。通常は、寒くなると燃費が悪くなるのに今年はよくなっている。アイドリングを減らしているのかと聞いても、そんなことはないといわれる。

聞き手:それなのになぜ。

福原所長:データの裏付けはないのですが、サービス導入によって丁寧で穏やかな運転をしようという、意識改革ができているのではないかと感じています。

松元社長:安全運転すれば燃費はよくなるからね。

聞き手:もともと期待していた部分以外でも、効果が見えているというところですね。

管理者が本腰を入れないと誰もついてこない

聞き手:今後のサービス展開で望まれる部分は何かありますか?

松元社長:社内の安全講習で使えるネタを、もっと提供してもらえるといいですね。

福原所長:イベントが起きた瞬間だけではなくて、その前後や周辺状況も加味した詳細をぱっと見られるのが一番望ましいですね。システム的にすぐにできないかもしれないですが。

聞き手:たしかにそれは便利ですね。

福原所長:あとは、運転の内容が本当に細かくいろんな解析がされればありがたいです。

聞き手:具体的にはどのようなことでしょうか?

福原所長:たとえば「今日の運転傾向では、以前より車間距離が詰まっていたので何かありましたか?」とか、「昨日に比べたら少しスピードが出ていますね、体が疲れていませんか?」というように。いずれはそういうシステムにはなっていってほしいかなと思います。

松元社長:あとは、運転の傾向が一目で感覚的にわかるようにしてもらえれば。図とか表とか。

福原所長:「燃費が悪い人はよい人とくらべてこんな違いがあります」「速度を出しすぎて車間距離が縮まる人っていうのはこういう傾向があります」「AくんはここがいいけどBくんはここがいまひとつ」っていうのが可視化できれば。

松元社長:今月、Aくんは80点でBくんが50点でした、とかね。

石井さん:全員を同じものさしではかるのは、車の大きさや周辺状況、時間帯などもそろえないと差が出るのではないでしょうか。

松元社長:それでも別にいいと思っています。同じ条件ではないけれど、よい運転のドライバーにより近付きたいというモチベーションになる。

福原所長:僕は、従業員同士で競い合うところがあってもいいと思っています。安全運転の向上にためには、いい人悪い人を照らし合わせて競わせないと改善せずに、事故を減らせないという考えなんです。

聞き手:一理あると思います。

福原所長:ドライバーに対して、管理者が本腰を入れて「加害者にも被害者にもならない運転を心がける」という教育をきちんとできていなければ、ドライバーも育たない。自分たち管理者のレベルをあげないと、部下は育ちません。管理者が「なんとなく事故が減ったらええわ」とか「ドライバーがおとなしく走ってくれたらええわ」ぐらいの考え方しかできないなら、正直、テレマコーチングの導入の価値はないし意味がないのではないでしょうか。

松元社長:システム導入は従業員の安全のため。ドライバーとその家族を守るために何かよいかを考えて導入しています。トラックが走っている限り、事故がゼロにはならないかもしれない。でも、ゼロに近づける努力は会社としても管理者としてもドライバーとしてもしようねっていう話ですね。そのためのシステム導入だし改善提案でもあります。

石井さん:このサービスは、提供しておしまいということではなくて、常にサービス改善を続けていくことでお客さんと一緒に育てていくというイメージで進めています。実際に運用していく中で、私たちもいろいろ考えるんですけど、いまひとつ正解がわからない。これで合ってるのかな、どうすればお客様に喜んでいただけるのだろうか、といつも考えて機能を改善しています。

聞き手:お互いのすりあわせで、さらにシステムが進化するということですね。

石井さん:こういった厳しい意見をどんどんいただければありがたいと思っています。聞き手:これからもどんどん発展していきそうですね。本日はどうもありがとうございました。

この記事で紹介している「テレマコーチング」の詳しい機能や使い方について
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